株主優待投資の落とし穴 ~私は優待銘柄を損切してからパフォーマンス向上~
私は株主優待銘柄が好きではありません。
できれば株主優待がない会社の株を買いたいです。
株主優待がある銘柄の購入は、優待がない銘柄の購入より不利だと思うからです。
本記事では、優待銘柄を購入することの不利点について説明します。
ー 目次 ー
1.優待廃止リスクがある
株主優待目的で投資している個人は多いです。
その分株価は少し割高になっています。
もし株主優待を廃止した場合、優待目的の個人が撤退して株価は下がります。
最近、株主の公平性などの観点で株主優待を廃止する企業が増えています。
個人投資家の間で人気のあった【8591 オリックス】の優待廃止ニュースが象徴的でしたね。
直近1年で46社が優待を廃止しています。
↓ 企業数はこちらのサイトで確認しました。
2.優待新設ボーナスがない
逆に、優待が新設されると株価は上がります。
すでに優待をやっている会社は優待新設によるボーナスは発生しないということです。
私のポートフォリオに【9223 ASNOVA】があります。
ここは、8/31に優待新設を発表しました。
すると株価は920円→1,070円に上昇しました。
優待新設だけで+16%上昇です。
ちなみに、直近1年で優待を新設した企業は2社だけらしいです。
3.銘柄分析の視点がブレる
投資家が得る利益の源泉は企業が生み出す利益です。
よって、銘柄分析では、企業が将来どれくらい利益を生み出すかを考える必要があります。
優待で何が貰えるかや、優待利回りなどは本質的ではないです。
投資先を比較する場合、もらえる優待を比較するのではなく、ビジネスモデルの強固さや収益性を比較すべきです。
4.損切しづらい
優待券で家族で焼肉に行き、楽しかった思い出があります。
子供に「来年もまた行こうね」なんて言って。
そうなるとその銘柄を売ることが難しくなります。
多少将来の業績に懐疑的だったとしても、優待もらえるし「ま、いいか」と見逃しがちです。
成長が見込めないなら見放してもっといい企業に資金を振り向けるべきです。
優待をもらうより、株価3%上昇の方がずっと良いはずです。
以上、優待の不利点でした。
私も昔は優待目的で株を買ってました。
しかし、ある時、優待銘柄を損切する決断をしてから、明らかに投資のパフォーマンスが向上しました。
みなさんの参考になれば幸いです。
iDeCoは積立日を選べない!
iDeCoの積立日って何日か知ってますか?
今月の掛け金が運用成績にいつ反映されるか知ってますか?
ちょっと気になったので調べてみました。
本記事ではiDeCoの引落日、発注日、約定日のルールを説明し、今後の予定日を表にしました。
iDeCoやってる方は知っていて損はないと思うので最後まで読んで行ってください。
1.iDeCoは積立日を選べない
取引履歴を見ていると約定日がこんな風にバラバラでした。
- 3月は18日
- 4月は15日
- 5月は20日
通常の積立投資では積立日の設定が可能ですが、iDeCoは積立日を選べないんですね。
2.iDeCoの引落日と発注日のルール
調べると楽天証券の以下の説明が見つかりました。
個人型確定拠出年金の掛金は、毎月26日(土日祝日の場合は翌営業日)にご指定の金融機関から引落しされます。 配分指定した商品は掛金引落日から13営業日目に発注され、商品が約定するとお客様の口座に資産として反映されます。
要するに
・毎月26日に銀行引落
・その13営業日後に発注
だから5月はGWがあって遅かったのね
3.iDeCoの引落日、発注日を計算してみた
上記のルールで今後の発注日を算出しました。
約定日は海外投資信託の場合、基本的に発注日の翌日になるようです。
4.何に使えるか?
(1)ブログの更新
私の目的はこれです。
ブログでiDeCoの成績を報告しているのですが、いつ反映されるのか分からなかったので調べました。
この表があればバッチリ。
↓ よかったら参考に成績見てください。
(2)イベント投資
iDeCoは一律に発注日が決まるので、それを狙った投資もありかも。
単純に、発注日前に買って、発注日後に売るとか。
どれくらいのボリュームがあるかというと、iDeCo公式サイトの資料を見ると2022年7月時点で、
- 加入者 :約256万人
- 平均掛金:16,188円/月
らしいです。
となると毎月約400億円どこかの投資信託に流入してるってことですよね。
今度有効性を調べてみます。
【3733 ソフトウェア・サービス】が3Q決算発表 順調な決算
本日、私の日本株ポートフォリオは前日比+32,215円となりました。
【3733 ソフトウェア・サービス】が3Q決算発表しています。
1.決算の内容
- 売上:18.668(+5.7%)
- 営業利益:3,464(+14.6%)
- 純利益:2,430(+14.3%)
- 保守売上:5,374(+10.4%)
- 受注残高:9,155(+22.3%) ※カッコ内は前年3Q比
売上・利益ともに順調に成長しています。
私が最も注目しているのは保守売上も10%増と順調です。
2.株価の動き
今日は株価が7,420円(+1.5%)まで上昇し年初来高値を更新しました。
但し、発表は15:30だったので、決算内容は今日の株価には反映されてません。
私は下に予想していたのですが、ハズれそうですね。
3.私の感想
順調な決算でした。
やっぱり業界内での当社ソフトの競合優位が続いてるのだと思います。
受注残高(将来のソフトウェア・ハードウェア売上)が高い水準で、保守売上(将来も続く売上)も積み上がっています。
PERもまだ11.85倍と割安水準ですし安心して保有できます。
おすすめ株【9629 ピー・シー・エー】の分析~クラウドで高収益企業に変身~
インデックス投資全盛の時代ですが、自分で企業を選んで投資するって楽しいですよね。
私は日本の小型株に投資して資産を増やしてきました。
本記事では実際に私が投資中の銘柄を紹介します。
今回紹介するのは、私のポートフォリオ4位【9629 PCA】です。
記事を最後まで読むと投資の選択肢が増えるだけでなく、銘柄選びの考え方も分かるので是非お付き合いください。
注意!投資は自己判断でお願いします。
1.どんな会社か
当社は、企業向けに会計ソフト、給与計算ソフト、販売管理ソフトなどのパッケージソフトを開発している会社です。近年はこれらのシステムをクラウドでも提供しています。
ピー・シー・エー(株)【9629】:詳細情報 - Yahoo!ファイナンス
2.購入理由(銘柄分析)
PCAのソフトは昔からあり、中小企業でのシェアが高い印象です。
販売本数、導入企業数は多いけれど、低収益の会社でした。
しかし、パッケージソフトのクラウド化で高収益の会社に様変わりしました。
これらの購入理由は、現在でも維持されていると思っています。
過去10年のクラウドの売上をグラフにしました。
この順調な成長すごくないですか!?
次は、売上のうち、クラウドの占める割合を表にしました。
10年前クラウドの構成比は3%でしたが、直近の決算ではクラウドが42%と大きな比率を占めるようになってきています。
それに伴って高収益の会社に様変わりしてるのが分かりますね。
3.今後の売買方針
今期会社予想の営業利益は、1,100百万円で、前期比マイナス58%。
半分以下になっています。
そのため、株価は右肩下がりの状況が続いています。
- パッケージ製品の大幅な売上減(クラウド化の反動)
- 次期成長に向け、開発力強化のため積極的に投資
今期業績は悪いですが、クラウド化による高収益企業へ変身した会社だという考えは変わってないので、保有を続けます。
クラウドの成長鈍化があるとは思いますが、売上で10%程度成長してくれればよいです。
売上の成長以上に利益は成長するはずなので。
今はPER31倍と割高に見えますが、
過去の利益推移をみると、今が買うチャンスの様な気がします。
但し、安全を取って、私は株価が800円を割るタイミングで追加購入したいと思います。
【3733 ソフトウェア・サービス】が年初来高値。明日の決算発表を予想
株式投資1年目に知らなかったこと
株式投資を始めたばかりの頃、右も左も分からず、ドキドキしながら注文出していたのを覚えています。
あ!そうなの?知らんかった!
ってなった私の体験をまとめました。
みんなもうこのレベルは卒業しましたか?
ー 目次 ー
- 1.買えない・売れないこともあると知らなかった
- 2.NISA枠まで株を保有できると思ってた
- 3.みんな言うことがバラバラで何が正しいのかわからない
- 4.株価はいつか戻ると思っていた
- 5.決算発表の良し悪しで株価が決まると思っていた
- 6.割安さはPERを見れば分かると思ってた
1.買えない・売れないこともあると知らなかった
株価が20円の低位株がありました。
チャートを見ると、毎日19円と20円の間を行ったり来たりしています。
「おお!!19円で買って20円で売れば儲かるじゃん。5%の利益」
と思って早速19円の買い注文出しました。
注文を出した日、チャートを見ると今日もやっぱり19円と20円の間を行ったり来たりしています。
でも、私の注文は成立せず、株を買えていませんでした。
ん??なぜでしょう。
2.NISA枠まで株を保有できると思ってた
一般NISAだと120万円の枠がありますね。
当時、短期の売買もNISA口座で売買していました。
1年で120万円まで株を保有できると勘違いしてました。
- NISA枠は購入時に消費する。
- その株を売却しても回復しない。
- なので、売買を繰り返すとすぐ枠はなくなる
3.みんな言うことがバラバラで何が正しいのかわからない
本やネットで株の勉強しました。
でも、成功者の中でも言ってることがバラバラで、何が正しいのかよく分からなかったです。
例えば、
- チャートのパターンを覚えろ
- チャートなんて見なくていい
だったり
だったり
- こまめに利確しろ
- 利益はできだけ伸ばせ
どっちやねん!
って思う事。混乱することがよくありました。
- 短期トレードと長期投資でやり方が大きく違う
- ファンダメンタルズ派、テクニカル派で視点が全然違う
私は長期投資(ファンダ重視)です。
同じ分類の人は似た事を言います。
4.株価はいつか戻ると思っていた
株価は上下・サイクルするのだから
下げたところで買って、買値より上がるまで待てばいいと思ってました。
下がっても持ち続ければいつか戻るだろうと思ってました。
また、逆に10%程度上がったら、またいつ下げるか分からないのでサッサと売った方がよいと思ってました。
- 下がるものはどこまでも下がります。
株価が1/10になることも珍しくありません。 - せっかく上昇するよい銘柄を買えたのであれば、今後も業績が期待できるのであれば、できるだけ保有して大きな値上がりを狙いましょう。
5.決算発表の良し悪しで株価が決まると思っていた
決算発表で、業績が良ければ株価は上がる、業績が悪ければ株価は下がると思ってました。
- 株価は短期的には、売買するプレーヤーの思惑で決まります。
- すばらしい決算を発表しても株価が下がる事はよくあります。
6.割安さはPERを見れば分かると思ってた
PERは株式の割安さを測る指標です。
企業の価値が企業の生み出す利益の何倍になっているかを表します。
例えば、1億円の利益を出す企業が、時価総額10億円であれば、PER=10倍です。
同じ1億円の利益を出す企業が、時価総額15億円であれば、PER=15倍です。
PERが小さいほど割安。PERが大きいほど割高と言うことが言えます。
歴史的に見るとPER=15倍くらいが平均相場だと本に書いてありました。
なので、PERができるだけ小さい株を探しました。
すると買いたい株は、建設、不動産、金属加工など固まった業種ばかりになり、ぜんぜん儲からなくなりました。
- PERの基準は、業種・市場・会社によって異なる
- 人気のない業種はずっと低PERのままだったりする
- 同業他社と比較するのも大事
以上、少しでも役に立てれば幸いです。
【1540 純金上場信託】は円安で上昇
本日、私の日本株ポートフォリオは前日比-30,057円となりました。
今週は米国と連動して日本株も下方向ですね。
そんな中【1540 純金上場信託】が+63円上昇し7,456円になりました。
【1540 純金上場信託】は、金のETFです。
比較的安い手数料で金に投資できる商品です。
金価格は下のチャートのとおり、ドルベースでは、ロシア・ウクライナ戦争開始時に上昇した後、下落が続いています。
年初より下がってます。
しかし、円ベースでは、円安が進み、価格の下落は起きていません。
年初より上がってます。
ドル円が今日、141円→144円
まで円安が進んでます。
今年は資産を円だけで持つ事のリスクが露わになってますね。